5/7 ローマ書5章1-11節 「苦難の只中で神と出会う」

 「苦難を誇りとする」、パウロは他の箇所で「弱さを誇る」という言葉もあります。通常一般的に「誇り得ないこと、喜びでなく避けたいこと」を神の恵みとして語るのです。それは「逆説」。この「逆説」こそ福音の凄さと独一性。「神」は「人より強く、悪を裁く存在」と考えるのは一般的に考えられる神。しかし、キリストは人間に殺される神。十字架上で苦しみ叫ぶ方であるがゆえ、ご自身の苦しみ痛みをもって、人間の苦しみや弱さ、痛み、悲しみに連帯し、共に在る方です。「苦難が誇り」、パウロが伝道の働きの故に様々な苦しみや辛さを体験しますが、その苦難の只中で共に苦しむ方の存在に力と慰めを得たからです。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト連盟 奈良キリスト教会。奈良県奈良市学園南3-14-12にあります。この教会では多分、前牧師の松原宏樹牧師が就任してから、小さい存在に目を注ぎ「附属幼稚園 リトルファンファン」を開園し、「みささぎ伝道所」がうまれ、その後、松原先生は親が育てることができない子ども、特に重い障害をもってうまれた子どもを里子として受入れ、その働きがNHKテレビで紹介されるととても注目され、その働きや各地での講演活動やもろもろで牧師職は辞められましたが、その心は牧師(といっても、私のようなつまらぬ牧師ではない)そのものでありますし、実に尊敬しております。奈良教会には近く、新しい牧師がおいでになるかもしれません。幼稚園をつくる時には、私も丁度、神戸バプテスト教会を母体とする「光の丘幼稚園」の園長も兼職していたので、少しお手伝いできたのが感謝です。障害をもつ子どもを受け入れること、ああ、そのような働きに共感する人が与えられていきますように。祈りの課題は以下です。①新しい主任牧師を迎えられるように。②祈りと学びを深めることができるように。③地域に仕えることができるように。④互いに支え合い、成長し合える教会であるように。伝道師・平山 利香

2023年05月02日