4/12 フィリピ書2章1-11節 「へりくだる神」

 フィリピ教会の中で一致がなく、パウロの見立てでは「利己心」や「虚栄心」によって会員の対立や方向性の違いが顕著でありました。パウロはそこで主イエスの態度から学ぶように語ります。6節以下は「キリスト賛歌」と呼ばれる当時の讃美歌の言葉と考えられます。「へりくだる」「自分を無にする」とは本来、天にいます神が、私達と同じ地上を、同じ肉体で同じ目線に立って生き、語り、仕えてくださる姿。人を無理矢理に従わせるのが「権力」、人が自ら従いたいと思うのが「権威」。主は「権威」ある方として、人々と共に歩むがゆえに我らは主をほめたたえるのです。「従順」とは「すなおに従う姿」ですが、大事なのは人間に従うのではなく、神の願いに従うことです。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト広島キリスト教会。広島市中区舟入町12-7にあります。昔、連盟「中国・四国地方連合」の研修会で招かれて伺ったことがあります。昔は幼稚園もあったので、広い敷地があり、チンチン電車の走る道路沿いにあります。この教会の播磨牧師は、神学校で1年先輩になります。高校生の頃、新聞社が募集する何かに応募し、新聞社からは「ぜひ、わが社で働いてください」と言われた方で、深い洞察力にはいつも感銘受けております。でも、挫折した経験もあり、そのことがさらに深い人間理解と信仰理解になっていかれたと感じます。祈りの課題は以下です。①平和と和解のつとめに仕える。②苦しみ困窮する人と共に生きる。③具体的活動を通して福音を伝える。牧師・播磨 聡

2023年04月09日