2/25 ルカ福音書15章11-32節 「聖書に自分の姿を見出す時」
「放蕩息子のたとえ」で知られ、夏目漱石は世界で最高の短編小説と語りました。この話の中心は「待ち続け、赦しと愛をもって迎える神」です。私はこの話も幼い頃から聞いていて、青年時代、自分自身に失望していたある日、この話を思い起し、まさにここに描かれている「息子」は自分の姿だと覚え、主なる神の家、教会に再び帰ろう!と思った箇所。人は誰でも「放蕩」しようと思って人生計画をするわけではありません。夢を描きますが、自分の弱さや性格や不足、思い掛けない出来事の発生や周囲の影響等で結果的に自分の道を失ってしまうのですし、自己責任のみではありません。でも、そのようなあなたを主は待っておられます。あなたも神の愛する子どもですから。
<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト連盟「性差別問題特別委員会」。「性差別」をキリスト教会も行なってきたことを反省し、その課題を克服していくためにつくられた委員会です。かつては牧師は男性とされていましたが、男性だけに限る理由はなく、現在は女性牧師も増加しております。ただし、どうしても男性牧師を招聘することが多いのですが、私の感覚では牧師が男でも女でも、主と人、そして教会に仕える思いと自己絶対化しない考えが第一です。性差はありませんし、それをつくってはいけません。祈りの課題は以下です。①性暴力を始め、あらゆる暴力の根絶のために。②多様な人が安心して集える教会に資する委員会となるように。委員長・岡田富美子(那覇新都心教会牧師)