12/4 ルカ福音書1章5-25節 「沈黙の中で来るべき時を待つ」
ローマ帝国からユダヤ一帯の支配を任されたヘロデ王は紀元前37年~紀元4年まで在任。その子で同じ名前の領主ヘロデはバプテスマのヨハネを殺すことになります(ルカ3章19節以下、マルコ6章参照)。当時の神殿には24組、約2万人の祭司がいたといわれますが、実際はもっと少なかったでしょう。それでも、聖所で勤めをする当番に「くじ」で当たるのは生涯でも数少ないことでした。高齢の祭司ザカリヤは当番に当たり、緊張の中、儀式を行います。ところがそこでびっくり!天使が出てきてザカリヤに子どもが与えられる等語ります。ザカリヤはすぐに受け止め信じられなかったので、口がきけなくなります。沈黙の中で神の時を祈り、御言葉を信じ、待ち続けたのです。今日はアドベント第2週に入ります。
<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 天草中央キリスト教会。熊本県天草郡苓北町富岡3708-1にあります。南牧師が、切支丹殉教者の記憶が残るこの場所に「教会」を建てる!とビジョンをもって始めましたが、うまくいくのかとても心配していました。でも主の導きによりその地に会堂が建てられ、35年以上を経た今も南牧師が牧師として歩まれています。「天草の乱」で知られる天草四郎等の働きは、決して切支丹弾圧に対してだけの反抗運動ではなく、聖書から学んだ「ひとりひとりの命の価値」とその平等が守られること、城主によって経済的にも苦難する人々を助ける「民主運動」であったと思います。世界中でなお「民主化」を求めては殺されていく人々をみて、ひどい政府があると思いますが、天草も同じだったのですし、私どもが得ている「民主政治」を守るために日々の私ども国民主権を政府に訴え続けることが必要です。「民主政治」はそれほど簡単に手に入るものでないことを歴史から学ぶ必要があります。祈りの課題は以下です。①キリストの弟子となれるように。②御霊の実を豊かに結べるように。③聖霊の一致が教会にあるように。牧師・南 圭生