6/23 コヘレトの言葉3章1-15節 「時を間違える我ら」

 「コヘレト」とは「伝道者や集会」の意。ここに「様々な時」が記されます。神が定め(願う)時と、私共の「時」がずれたり、タイミングが悪かったり、急ぎすぎたり、遅すぎたり…。時を見極めるのは難しいゆえ、われらは「感情的」でも「打算的」でもなく、神の思いを探し、時を見極めて行動することです。ただし、「生まれる時、死ぬ時」は人間が決められない、決めてはいけないこともあります。また「黙する時」にわめき語り、「語るべき時」に逃げてします我らの姿も思い起すのではないでしょうか。「行動(語ることを含め)」の前に祈る時を持つことができるのがキリスト者です。「永遠を思う心」とは「永遠なる神を思う心」。そして時を誤り、追いやられても神が尋ね求めます。今日は「命どぅ宝」の日を覚えて祈ります。「命どぅ宝」の日について記します。

◆琉球の島々は、数百年の間、アジア諸国と貿易を行いながら平和に栄えた国でした。◆しかし1879年、日本は琉球王国を併合(琉球処分)。同化政策を行い、琉球の文化や言語を止めさせました。◆琉球王国の尚泰王が追放された時、彼が残したのが「命どぅ宝」という言葉。◆「お金やどんな所有物よりも大事なものは命である。失うと、二度と手に入らない」という意味。◆沖縄戦は、太平洋戦争末期に米軍を主体とする連合軍と日本軍との間で行われた戦いでした。◆1945年3月26日の上陸から始まり主要な戦闘は沖縄本島で行われ、約3カ月に及ぶ激しい地上戦が行われました。◆兵士のみならず一般人まで全体で20万人を超える死者が出て、県民の4人に1人、約12万人が亡くなったとされます。◆中には人々が逃れていたガマ(洞穴)で「集団自決」を迫られ、行われた悲惨な場所も多くありました。◆平和祈念公園の「平和の礎(いしじ)」には沖縄戦で命を落とした台湾や朝鮮半島など旧植民地出身者や、米英兵らの名前も刻まれています。◆6月23日は、日本軍の組織的な戦闘が終わった日とされ、沖縄県はこの日を「慰霊の日」と定めて休日にし、毎年、糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で追悼式が行われています。この日は「命どう宝の日」とも呼ばれています。(献)

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 平塚バプテスト教会。神奈川県平塚市豊原町4-5にあります。建物はコロニアルスタイルです。特にコロナの中、「子ども食堂」等を積極的に行なっています。祈りの課題は以下です。①こどもを大切にする教会の実現。②こひつじ食堂を通じた地域協働の活性化。③共食の運動が広がるように。牧師・平野 健治

2022年06月19日