5/17 使徒言行録25章13-27節 「フェストゥス総督について」

 フェリクス総督の後、フェストゥス総督に交代します。彼は2年間総督を任されますが、死亡により次の総督が立てられます。ユダヤ総督の官邸はずっとカイサリアです。「アグリッパ」はユダヤ・パレスチナの一部の地方領主で、ローマ権力によって生きることも殺されることもありました。地方領主はキリストに詳しく、パウロの再審が決まります。この時代のローマ皇帝をトップとするピラミッド構造こそ独裁政権の在り方で、上からの命令は下に向かう度、権力者の都合に合わせるし、権力がねじれて用いられ、反対者は簡単に殺されるのです。これは2千年前の話ではなく、今の世界を示しています。しかし、フェストゥスも保身第一ですし、「保身する心」が利用(悪用)されるのです。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 須磨伝道所(ユース・ハーベスト・チャーチ)。兵庫県神戸市須磨区妙法寺トン松4-20にあります。この教会の特色は青少年にキリストの福音を伝えたいという願いから、その年齢層への伝道を大事にしていることです。どこの教会でも青少年に聖書のこと、キリストの福音のことを伝えたいと願っていますが、どうしてもポイントを青少年にのみ向けることは難しいです。そして、この青少年への教会が生まれたのは「神戸連続殺人事件」が起こったことに、深いショックを受けた谷口牧師がこの活動を始めたのです。青少年が教会に来て、聖書やイエスさまのことを知り、クリスチャンになっても、進学や就職で離れてしまう人も多いので、その点、教会を形成していく困難さがあります。ぜひ若い時に、聖書のこと、キリストのことを知ってほしいです。それはあなたの人生を深く成長させていきますから。ついでに、「妙法寺」という地名ですが、私が神戸にいたころ、神戸市私立幼稚園連盟の集まりがよくありました。幼稚園は「教会」から生まれた幼稚園もありますが、「お寺」から生まれた幼稚園も結構多いのです。「妙法寺幼稚園」の園長さんとお話をしていて「お寺と幼稚園と大変ですね」と言いますと、いや、幼稚園のある場所が「妙法寺」なのですと言われ、そうか、と思いました。祈りの課題は以下です。①小中高生の救いと信仰の成長。②大人の求道者の救いと信仰の成長。③教会員の信仰の成長。牧師・谷口 明法

2022年05月14日