4/2 ルカ福音書23章1-25節 「暴力を生む悪意の共感」
ここに出て来る「ヘロデ」は主イエス降誕時代の「ヘロデ大王」の子の一人で、洗礼者ヨハネを殺した者と同一。ガリラヤの領主で、8節にも「イエスを見て非常に喜んだ」とありますが、心の中には洗礼者ヨハネやイエスに対する関心が深かったのす。ただ、主がヘロデに対し何も答えなかったので、兵士らとイエスに対し暴力を振るいます。そして再びピラト(28日参照)の前に送られます。印象的なのは「この日、ヘロデとピラトは仲良くなった」。仲良くなるのは「共感」が一つの柱ですが、人は「悪意的共感・他者への攻撃性」でも仲良くなります。共通の敵を決め、仲良くなるのは、集団の醜さ。ハラスメントでもそこに組する者がいます。何を求めているのでしょうか。
<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト呉キリスト教会。広島県呉市本通4-4-10にあります。広島市より海沿いで、造船等が盛んで、かつては「戦艦大和」を作った工場もありました。あれだけの船をつくるのに、どれほどの悲しみや痛みが注がれたことでしょうか。今のロシア侵攻の姿、愛を注ぎ、育てられた青年が一瞬で、しかも数千という人が殺されるのは本当に耐えきれません。戦争を美化することが誰にできましょうか。祈りの課題は以下です。①牧師給与を増額できるように。②礼拝出席者がもっと増えるように。③バプテスマの決心者が与えられますように。牧師・浅海 郁典