3/11 ヨハネ福音書13章21-30節 「裏切る思い」
ヨハネ福音書では「最後の晩餐」と呼ばれる主イエスがパンとワインを弟子達と分かち合ったことよりも、主の「洗足」を大事に伝えてくれます。この13章で「悪魔がユダに入り」裏切りをさせたとあります。ただ「悪魔」が入ったからだと「悪魔」の責任に帰してはいけません。ユダが考え、ユダの責任で行ったことです。ユダはイエスが殺されるまでの状況とは考えていなかったようです。そして、ユダは「イエスを裏切る」=「イエスの居場所を神殿側に伝える」ことを止めようと思えば止めることができたし、主はそのことをユダに促しています。ユダが伝えなくてもイエスは捕まったでしょう。そしてユダだけでなく、共に食事した仲間は皆、イエスから逃げたのです。さて、今日は「3・11」を覚えます。11年前のあの日、私は神戸バプテスト教会の牧師と教会から生まれた「光の丘幼稚園」の園長をしておりました。数日後に控えた卒園式、そして修了式を控えていました。幼稚園は午前中保育になっており、教会で仕事をしていて、少しコーヒータイムをとろうと牧師館に戻って、テレビをつけてみると、仙台空港に津波が押し寄せてくる映像が流されており、何か大変なことになったと知りました。すぐに職員室に連絡し、その後、日本の日々が異常な空気になりました。卒園式の日はとても寒く雪がちらちらと降っておりました。3月は神戸教会の60周年記念礼拝が予定されていましたが、そこに全く祝祭の雰囲気はなく、受難の主イエスの姿と我らの状況を重ねて宣教したことを思い出します。
<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 小野田バプテスト教会。山口県山陽小野田市稲荷町3-25にあります。学校法人「小野田めぐみ幼稚園」の母体です。祈りの課題は以下です。①奏楽者が与えられれますように。②教会学校が復活できますように。③教会・幼稚園の増築のために。牧師・佐野
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