12/3 詩編58編 「旧約の限界」

 地上には不法があります。しかし、政治にも裁判にも、近い社会の中でもそれを裁く「公正」さがない、そのジレンマ(板挟み)をもって語られる詩編。結びではこのジレンマを持ちつつ、詩人はその中でこそ主に従い生きる決意をします。4・5節の「母の胎にある時から汚らわしい」は言い過ぎ。生まれる前から汚れた命などどうして主が創りましょう。九節等は受け入れがたく真似すべき祈りではありません。11節の「報復を見て喜ぶ」は主イエスの「報復ではなく和解を求めること」「隣人を自分にように愛せ」等の新しい契約に照らし合わせて考えるべきです。旧約聖書は限界があるからこそ、主イエスの新たな掟が必要なのです。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト連盟 大牟田フレンドシップキリスト教会。福岡県大牟田市七浦町74-6にあります。この教会は社会福祉法人である「キリスト者奉仕会」(大牟田恵愛園、恵愛ワークセンター、ハーツ、たんぽぽ、つくしんぼ<グループホーム等>を運営)との関わりがあり、牧師がチャプレンをされています。祈りの課題は以下です。①神の愛の教会でありますように。②障がいのある人の尊厳と尊重を。③高齢者の健康が守られますように。 牧師・真柄 光久、協力牧師・福井 正躬、教会主事・叶 義文

2021年11月27日