8/31 マタイ福音書9章27-37節 「愛は共感する」

 35節以下で主イエスの初期の活動がまとめられ、弟子の派遣(派遣された弟子は使徒)につながります。人々の姿は「飼い主がいない…弱り、疲れ果て」とあります。「飼い主がいない羊」は当時多く用いられた表現。羊は力弱いために「群れ」で行動し、目も頭も悪いので単独ではすぐに迷う姿は人間のようだと考えられたのです。36節の「深く憐れまれた」という言葉は深い共感を示す言葉。神学部時代、小林洋一教授が体験談として、教授前の牧師時代、信徒の方の悩み等を聞いたあと「お腹が悪くなるような思いになった」とお話になり、感銘を受けました。真剣に人の話を聞き、共に考えるのは体力が必要です。主イエスはどれほど心と体を痛めつつ、なお、共に在ることを望んだことでしょう。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト連盟引退教役者の方々を覚えて。大谷 恵護氏(神奈川県横浜市在住)、大沼 上氏(福岡県宗像市在住)。

2021年08月29日