7/27 詩編79編 「耐え難い困難の中で」

 この詩編はバビロンによるエルサレム陥落が背景と考えられます。ならば、詩編はダビデ時代のものと考えると時代が違うと思いましょうが、数百年の歴史の流れの中で詩編に入れ替えや編集が加わるのは「生きた信仰」であるゆえに当然なことです。この詩編は耐え難い困難な時にささげられた「主の民の祈り」です。敵に対する怒りや報復を願う祈りを今、我らは「正しい」と言えませんが、愛する者や故郷を奪われた者の側に立つ時、誰が「ひどい祈り」と言えるでしょうか。ああ、でも、無力な民は絶望の淵に立ち、悔い改めの思いを伝え、なお「わたしたちはあなたの民、あなたの羊の群れ」であることを覚え、信頼して、感謝をささげる「その時」を待ち望むのです。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 神奈川バプテスト連合。①連合の18教会、2伝道所の福音宣教の働きのために。②新年度の連合の協力伝道の働きと連合役員会の働きのために。会長・堀野浩嗣(横浜戸塚教会牧師)

2021年07月26日