5/22 使徒言行録16章1-5節 「いろんな人がいろいろ用いられて」

 テモテは二十歳の頃、パウロの第二回伝道旅行で同行者として選ばれました。父はギリシヤ人、母はユダヤ人で、祖母ロイス、母ユニケより信仰を受け、幼い時から聖書教育を受けました。そして教会の指導者になりますが、「まだ若くて使いもんにならん」とか言われますし、パウロからは「おめーも30過ぎでいい大人だろ、もっと進歩、成長せよ」と言われます。肉体的にも精神的にも弱さを抱えていたようです。一方で、パウロはどこから見ても「この人は凄い」と思わせられます。でも教会は、いろんな人がいろいろ用いられていくのです。こんな私だけど、信徒の方々や仲間に支えられて、今を迎えています。それは唯、主の恵み。明日はペンテコステ礼拝です。例年なら「聖歌隊」による讃美歌演奏等がありますが、コロナのためにささやかに。ペンテコステについては下記にしるします。

「 ペンテコステ ~教会の生まれた日 」
◆明日はキリスト教三大祭り(礼拝)の一つであるペンテコステ(聖霊降臨日)です。ペン
テコステとはギリシャ語で50日目を示し、主イエスが復活されてから50日目(7週×7
の翌日)です。 ▲ 旧約聖書では出エジプトの時、エジプトで小羊の血を鴨居に塗っていた家には「災い」が通り過ぎます(この伝統がシルクロードから中国、そして日本へ伝わり「鳥
居」になったという説あり)。 ▲ その後、エジプトでの厳しい生活から脱出した民は50日目にモーセを通してシナイ山で「十戒」が与えられた日として覚えてきました。 ▲ 新約の時代になり、主イエスが十 字架で血を流して殺されたのが「過越しの祭り」の時と重なり、そこで神の小羊、主イエスの死による「人間の罪の贖い」がなされたという理解が生まれます。▲ そしてイエスの「よみがえり・復活」から50日目にイエスの弟子たち、イエスに従ってきた女性たち、イエスの家族がエルサレムのある家の二階(アパ・ルーム)に集まり、心を一つにして祈っている人々が「聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話し出した」とあるように、キリストの言葉、キリストの業を語り出す群れ、「教会」が誕生したのです。その有様を聖書は生き生きと語っています。 ▲ 聖霊は「神の息」、「神の風」の意味であり、例えば、笛に息が注がれる時に、その音を響かせるように、神の命の息が人間に吹きこまれるのがペンテコステであり、聖霊は「イエスは主である」という信仰告白を人間に与え、人間はその見えない風に動かされ、歩み出す力が与えられます。 ▲ 隠れ、閉ざされていた弟子たちが、世界に向かって、意味不明の言葉ではなく、和解の言葉、赦しの言葉を国や民族の違いを超えて語りだしたのです。 ▲ その日からキリスト教会はイエス・キリストの言葉を大事にし、言葉を生きる教会としての歩みが始 まりました。 ▲ 聖霊は、主イエスの言葉を想起させ、我らと共にうめき、伴い、万事を益となるように共に働く方であり、その命に私共も生かされ、教会をたてていくのです。(献)

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 川根バプテスト教会。浜松市中区市橋2-1-9にあります。かわね学園さゆり幼稚園の母体でもあります。祈りの課題は以下です。①半世紀にわたり地域に仕えてきた「さゆり幼稚園」(現園児2名)がその使命を最後まで果たせるように。②自然豊かな山の中にある幼稚園で生活する園児たちが畏敬の念を持って成長するように。③牧師と園長と保育者のために。牧師・松下 正巳

2021年05月15日