3/11 マタイ福音書10章40-42節 「主イエスを受け入れる人は」
まず「あなたがた」とは誰?と考えます。並行するマルコ9章では「子どもを真ん中に立たせた」であり、文の流れでは「弟子」であり、また「小さな者」と言い換えられます。偉大な方を受け入れるのは普通ですから、人が目に留めないような存在、弱く、小さくされている存在、飢え乾いている存在を受け入れることが、主イエスを受け入れること。そう考えれば福音の世界が広がります。金や権力や力のある人に人はすり寄っていきます。でも主イエスを受け入れる人は、世の小さく弱い存在に心を留めるのです。今日、東日本大震災から十年。あの日の衝撃は忘れ得ません。その時、私は神戸教会の牧師で、教会二階の牧師室におりました。神戸でも揺れたところはありますが、私は全く揺れを感じませんでした。途中、喉が乾いて、牧師館に戻って、ふとテレビをつけたら、仙台空港が水没している映像を見て、地震のことを知りました。すぐに幼稚園の職員室に内線で伝えました。卒園式が近づく中で職員は心込めて準備をされている真っ最中でした。その後、被災地に支援に行く人に集められた食材やお金を託したりしたのですが、しばらくして、その方が神戸に帰ってきたとき、被災地に行ったショックのせいか、全く表情が違っていたことに私も衝撃を受けました。被災地に行ってこの世とも思えない現実に出会った方は全く魂が抜けたような生ける屍のような姿だったのです。3.11を過ぎ、丁度、神戸バプテスト教会の60周年記念礼拝を迎えましたが、そこに全く祝祭的な雰囲気はなく、私は「十字架上で苦しむ主イエス」の姿を語るのが精いっぱいでした。そして、今なお、苦しみ、痛み、乾く方々の存在を自分のことのように覚え、考え、祈ります。
<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 東日本大震災被災地の完全な復興がなされるように。教会は「高松太田キリスト教会」を覚えます。この教会は香川県高松市太田下町3013-10にあります。伝道所から教会組織をする手続きのため、当時の日本バプテスト連盟理事としてお伺いしました。これからショッピングセンター等ができて開発が進む場所と聞いています。壮年の方々がとても元気に教会のことを考え活動されている姿が印象的でした。そして、この教会の牧師さんご夫妻。私と神学校が重なっていることもあり、よく知っております。ご夫妻ともとてもビッグな方々です。敏生さんはお話が面白く、いっしょにいれば飽きません。ぜひ、高松太田教会をどなたでもお訪ねください。祈りの課題は以下です。①30周年感謝と新ヴィジョン構築。②求道者の方々のバプテスマ決心。③駐車場用地の取得。牧師・大竹敏生