4/28「心を一つに」 Ⅰコリント1章10-17節③

 「心を一つにし思いを一つにして、堅く結び合いなさい」。「心を一つにする」とはある宗教で見られるような「洗脳」やどこを切っても「金太郎」のような「一つ」ではありません。「御言葉」つまり、聖書が語っていることを土台とすることにおいて「一つ」、そして、同じ御言葉でも、解釈や、考え方、その言葉に応答し実現しようとする内容は、個人によって異なることを良しとすることにおいて「一つ」なのです。
 たとえば「人を愛する」ということでもその方法は様々であり決して一つではありません。「一つ」とは、主イエスがそうされたように、それぞれの「違い」を神さまから与えられた「豊かさ」と考え、それぞれの異なる思いを否定するのではなく、大事にすることにおいて「一つ」であり、互いを喜ぶことにおいて「一つ」であり、共に共通する課題を祈ることにおいて「一つ」であります。決して少数意見をないがしろにすることなく、皆が話し合い、妥当性があり、協力できる点を見出し、そこで方向や方策が決定されていきます。
 そして一度決まったことも、実際の運営でうまくいかない時は、また話し合って修正をします。人間の考えには絶対的なものはありません。そして合意され、決まったことにはそれぞれの立場で協力し、参与する態度が求められています。自分はこの意見は反対だったので、そう決まっても私は協力しません、参与しません、勝手にやってください、等を言う人がいれば、時間をかけた議論も無駄になってしまいます。そのような人がいたら、すぐに教会は壊れてしまいます。
 「包括的」という言葉がありますが、賛成意見にしろ、反対意見にしろ、何かが決まるときは、賛成者も反対者もいずれも完全に納得する形ではないでしょう。それを受け入れる必要が両者ともにあります。そして、何が目標なのか、がはっきりとしていなければなりません。この計画が承認された、ではそれがどのようなゴールを目指しているのかが、共有されることが必要です。そして先ほども言いましたように一つの方策が完全ではありませんので、やっていく中でより良い道があればそこで再び話し合っていくことは当然です。
 「決まったことだから変えられない」ことはありません。そして、「変える」ためには、誰かが勝手に行うのではなく、話し合いをきちんとして変えるのです。ルールを無視してはいけません。ただし、時間がかかります。緊急な時は執事会(役員会)で早い決定が必要でしょうが、通常の活動においては、時間をかけます。教会にみんなが集うのは週に一回なので、世の中の七分の一のスピードで良いと思っております(世の流れに取り残されるということもありますが、むしろ、世の中が早すぎる。ついていけない人が多いことも考えねばなりません)。
今日はO・Kさんのお誕生日です。おめでとうございます!

<日本バプテスト連盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト連盟理事会。理事会のメンバーは連盟総会で選出された13名です。毎月行われる「常任理事会」、また全国から理事が集う「理事会」は年に3~5回行われています。特に今は諸教会の伝道が大変厳しい状況であり、これからの連盟組織の在り方について諸教会に提案していく大きな働きをになってくださいます。祈りの課題は以下です。①これからの協力伝道のあり方を共に考え、共に担う祈りが深められていく宣教会議(予定の日程が延期されました)、総会(通常は11月ですが、変更される可能性があります)となるように。理事長:加藤 誠(大井バプテスト教会牧師)

2020年04月27日