12/23 エレミヤ書31章15-17節 「我らに希望を語る王」

 「ラマ」とはエルサレム北方八キロにある町。「ラケル」は創世記35章にありますが、昨日出てきたヤコブの子ヨセフとその弟ベニヤミンの母で、ベニヤミンが難産でそのため亡くなった人です。「ラマ」に「ラケル」の墓があったと考える人もいますが、墓の繋がりで考えなくてよいと思います。つまり、戦争や病等、奪われた命の悲しみの響きを伝えているのです。「慰めを拒む」のは、むしろどのような慰めの言葉も慰めにならない状況。母であれ、父であれ、夫であれ妻であれ、死の力が人を襲う時、涙があふれます。その状況において、主が語られるのが大事。苦しみを知り給う主は、希望の未来を示します。この31章は新約を預言する旧約の最高峰とも言われます。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 平尾バプテスト教会。福岡市南区平和1-5-23にあります。1956年から始まったすでに歴史のある教会です。かつて宣教師がいらっしゃる頃、「タモリ」が教会にも通っていたようです。協力牧師の青野太潮牧師は長らく西南学院大学神学部の教授として「新約学」を教えておられ、私も多くのことを学ばせていただきました。本を出版したら私ども、卒業生にも送ってくださいます。先週、青野先生よりこのたびヨベル新書から出版された「どう読むか、新約聖書」を送っていただきました。青野先生は1994年に朝日選書(朝日新聞社)から同名の本を出版されておられ、同じものかと思いましたら、違うもので、東京バプテスト神学校の公開講座の原稿をもとに記されたものです。税抜き1100円という安い価格で世界的な新約聖書学者の講義を読むことができるなんてとてもすごい話です。併せてお話しますと、青野先生のお連れ合いである詔子先生はオルガニストであり、同時に子どもたち(いわゆる「障がい」をもつ子どもたち)へ音楽を使った教育などを実践されておられして、神学生時代は少しお手伝いをさせていただきました。本年3月まで、主任牧師として平良先生がおられましたが、平良先生は、現在、来会者がほとんどいなくて心配されていた「福井キリスト教会」牧師に就任されました。ちなみに協力牧師の才藤千津子牧師は現在、西南学院大学神学部教員として活躍されておられます。祈りの課題は以下です。①平尾/大名会堂における宣教活動。②コロナ禍における教会の地域貢献。③牧師招聘委員会の働き。牧師・森 崇、協力牧師・青野太潮、才藤千津子

2020年12月21日