11/22 コヘレト12章9-14節 「『あとがき』は面白い」

 今日の箇所は後に編集者によって付加された「あとがき」です。考えるに8節で終われば「すべては空しい」なので、誤解せぬように記されたのです。「突き棒や釘」、それは「知恵が深まれば悩みも深まり、知識が増せば痛みも深まる」こと。でもそれは人間が人間と成り得る過程です。ひとつ、付け加えれば「空しい」はただ、うつろ、空虚ではなく、「空(そら)」という、何もないようだけど、無限に広がる可能性をもった世界である、とも考えられます。「ただひとりの牧者」とはコヘレトのことですが、新約を知っている私共はここを「主イエス」と読んでいくのです。「学びすぎれば体が疲れる」はユーモアであり、私は、時に体を伸ばし、自然の中を歩き、草花や鳥を見てごらん」との言葉と感じます。13節の結論「神を畏れ…」、「畏れ」とはもちろん恐怖ではなく、「大事に向き合う」こと。「裁き」は有罪だけではなく、喜びと感謝にあふれた「無罪解放」もあります。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト連盟 諫早キリスト教会。長崎県諫早市上野町17-2にあります。小高い丘に登る途中にあります。近くの景色ともなじんで、子どもたちなどがよくスケッチをしているそうです。この教会の河野牧師は、当、所沢キリスト教会出身の牧師であり、西南学院大学では私と同期です。ただし、河野牧師は大学卒業後、生協の職員等を経験し、新聞に出た「サラリーマンから牧師になった方々」の記事を見て、牧師を目指し、教会にはじめて行ったという方です。祈りの課題は以下です。①新型コロナ肺炎の収束。②長期入院・療養中の方々の平安。③教会活動、特にクリスマス行事が守られますように。 牧師・河野 宏一

2020年11月17日