4/18「もう較べなくていいよ」ヨハネ福音書21章20-25節

 復活された主イエスがペトロに対して「わたしの羊を飼いなさい」という使命を与えた箇所は昨日扱いました。その後、振り向くと、「イエスの愛しておられた弟子」(多分、ヨハネのこと)が近づいて来るのが見え、ペトロは「この人はどうなるのでしょうか」と主に尋ねます。ペトロも私共も、他人の未来、他の人をイエスはどう扱うのかと気になることがあります。主イエスは「他の人がどうであろうとも、私に従え」と語ります。人間の「ものさし」では他の人より優れている、他の人より軽率に扱われている、等、他人との比較で自分を評価します。でも、そのものさしはいい加減です。自分が誇りたい時は、自分よりできていないよなーという人と較べますし、自分が慰めてほしい時、自分を「そうではない」と言ってもらいたい時は、自分より優れているなーという人と較べたらいいので、「比較」の発言は信用してはなりませぬ、というか、その背後にある心理を考えないといけません。何より主イエスは、人間の能力や好みで比較や差別をしません。一人一人の命を心配し、それぞれに主との関わりの中でその人にふさわしい働きを与えられますし、あなたはもや、あなた自身を誰かと較べないで生きる自由が与えられているのです。

<日本バプテスト連盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 須磨伝道所。別名で「ユース・ハーベスト・チャーチ」です。昨年12月より神戸市の「名谷」から「妙法寺」という場所に移動しました。この教会は大変ユニークな教会です。なぜなら'97年2月から5月にかけて、当時14歳だった男子中学生が児童を次々と襲い、山下彩花さん(当時10歳)、土師淳君(同11歳)の尊い命を奪って3人を負傷させた「神戸連続児童殺傷事件」を知った谷口明法牧師が、その事件に強く心を動かされ、神戸で青少年にイエスさまの福音を伝えようとしたことから始まったのです。主な対象は青少年であり、「英語教室」を行いながら、地域へ伝道をしています。もちろん、青少年が対象なので、先生の生活自体は大変苦しいと思います。未来へと生きる若者に語り続ける先生のお働きを尊敬しております。祈りの課題は、新しい場所での働きのためにお祈りください、とのことです。牧師は上記した谷口明法さんです。

2020年04月16日