4/9「責任はないと言いながら」マタイ福音書27章15~26節

 ポンテオ・ピラトは紀26年~36年、ローマ帝国がパレスチナに駐在させた総督(行政長官)で、通常はカイザリヤに住んでいますが、祭りの期間は警備のためにエルサレムに滞在していたのです。ルカ福音書13章には「ピラトがガリラヤ人の血をいけにえに混ぜた」つまり、礼拝をしていたユダヤ人をピラトが殺した記事があります。その他、ユダヤ人の反感を買う行為をしたことで有名です。ユダヤでの合法的殺人(死刑)も恩赦権も行使できたのはピラトだけでした。今日の箇所ではピラトがユダヤ人に屈したようにも見えますが、彼には正義などあるはずがなく、ユダヤ人の暴動を恐れて、責任はユダヤ人にあると明言して、イエスの処刑を決定したのです。そのピラトの姿は今を生きる人間の中にもあるのです。

<日本バプテスト連盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 東豊中バプテスト教会。大阪府豊中市上野東2-11-48にあります。この教会の河野牧師は「新生讃美歌」に掲載されているいくつかの讃美歌詞を書いておられます。「天然」っぽい愛すべき先生です(先輩だけど)。祈りの課題は以下です。➀この時代を生きる中で栄光を主に。②礼拝が復活の命と新たな献身へ。③国民(くにたみ)・世界の民がキリストの福音へ。牧師:河野 浩

2020年04月07日