「夏期学校に寄せて」 7月14日週報巻頭言より
▲昨日(7月13日)から「With Jesus~つながる~」との主題で夏期学校が開催されています。この時を通じて子ども達の成長を見ることができます。小さな時を知っている子どもが司会を立派にしたり、バーベキューの準備をしっかりとする姿にとても嬉しくなります。▲「育ち合い、育て合う教会」で子どもたちも時の移ろいと共に、神様とご家族の愛、教会の交わりの中で確かに成長してゆくでしょう。▲イエスさまは身近な食物や動植物を「たとえ」として用いて神様と人間の関係をお知らせになりました。▲その中に「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」という言葉がヨハネ福音書15章5節にあります。▲ぶどうの木は当教会にもありますが、ぶどうの木は地中深くまで根を伸ばし、そして一本の枝から多くの枝が分かれて繁るところから「繁栄のシンボル」とされてきました。▲冬、枯れているようになにもない枝から、季節になると緑の若枝が無数に伸び、そこに実をつけていきます。それは幹を通して栄養や水分が枝に供給されているからです。▲私どももまた「枯れたような心」になってしまうことがあります。枯れた心は潤いのない、優しさのない心、人の気持ちの理解できない心です。心の栄養をいただきたいと願いつつ、様々な多忙や、心配や恐れの中でその余裕すら失ってしまうこともあります。▲主イエスさまは「わたしの愛にとどまりなさい」とおっしゃいました。「とどまる」とは「結ばれていきなさい」ということです。主イエスさまが人を愛され、受け入れていった心を私にもください、人を愛するという力を私にもください、その祈りに生きるつながりです。▲わが子すら時に疎ましく、憎らしく思う時もあるのです。そのような自分に気づく時、それは幸いであると思います。弱さや醜さをもった自分をさらけ出しながら、神様の助けを、力を、愛を求めることを主イエスさまは良しとして、あなたを支えてくださるでしょう。▲そして、そのような「私ども」であることを知るゆえに、共に祈り、祈られて主なる神さまに育てられていくのです。(献)