12/22 Ⅰテモテ書1章12-17節 「『罪人』なんて関係ないという人へ」

 テモテは初代キリスト教第二世代に属す者で牧師・伝道師の働きをしていました。先輩のパウロが個人に充てた手紙ですが、パウロと違って気が弱かったり、立ち位置がぐらついていた時もありました。その点、我らも同様であり、参考になる手紙です。「罪人を救うために主イエスが来た」、との言葉は今も昔も逆説の響きがあります。「正しい人、信仰深い人は救われる」というのが世間一般の神論であり順接です。わかりやすい。でもこれでは真に、誰も救われません。パウロ自身の体験を基に語っているように「神を冒涜し、迫害する者…」が神の救いに入れられていく不思議な逆説の世界なのです。問題は人間が自らを「罪人」と思わないこと。実はそれが一番の罪なのです。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト連盟 鳥栖キリスト教会。佐賀県鳥栖市元町1255-1にあります。鳥栖は「とす」と読み、「サガントス」というサッカーチームがありましたかね。この教会の野中牧師とは私が西南学院大学神学部で学びだした後、親しくさせていただいています。野中さんの作詞作曲で「たとえばわたしが」があります。とても親しまれ、うたわれている曲ですが、楽譜となり印刷されたらそこで固定されてしまいます。野中さんの中では「たとえばわたしが」は変化し、成長し、開かれていってます。固定されるのはバプテストの信仰からいえばあまりよくないことでもあります。協力牧師をされている濱野牧師は、西南学院大学神学部教授です。タイセンという世界的な神学者から学んだ方です。祈りの課題は以下です。①4年後に計画している新会堂建築が、地域に暮らす様ざまな方々と喜び合えるものとなり、必要が満たされますように。牧師・野中 宏樹、協力牧師・濱野 道雄

2021年12月18日