3/16 ローマ書7章13-25節 「パウロの深い悩み」

 ローマ書はパウロ最後の文献の一つで、全体を意識しながら丁寧に読む必要があり、読み込むのに時間がかかります。パウロは幼い頃から旧約聖書の律法を学び律法を正しく行うことによって「救い」(「救い」の意味は広く、幸い、希望、人生の拠り所、安心の基盤、等展開される)を得られると思い、ユダヤの東大と呼ばれるガブリエル先生のところで学び、実行しました。ところが、律法を完全に守ることはできないのです。律法を知りつつ、体が求めるのは律法から離れることばかり。「神を愛する、人を愛する」ことを目指せば目指すほど、結局は自己愛に完結しているのではとの思いに陥り、自らを「惨め」と語るのです。真実に人に救いを与える存在をパウロは求め、与えられたのです。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト呉基督教会。広島県呉市本通4-4-10にあります。「呉」という町は瀬戸内の入り江に囲まれたところにあり、この地形が天然の要塞となり、日本軍が注目して「戦艦大和」等の軍艦を、後には造船の町として発展しました。現在は少しさびれつつある、という感じがいたします。この教会は1910年の創立なので百年を超える歴史を持っています。でも、現在、教会に集う方が減っておられ(これはほとんどの地域や教会で課題ですが)、祈りの課題の「牧師給与を増額できるように」というのは心からの叫びであると感じました。牧師は多くの場合給与は低く、もちろん、お金が基準で歩むのではなく、どこでも神さまの御用のためにその人生を用いたいと思っている方がほとんどです。でも生きるためにはお金も必要なのはあたりまえ。どうか、呉に近いかた、呉教会をお訪ねして、そこでなされている伝道の働きを助けてください。祈りの課題は以下です。①牧師給与を増額できるように。②礼拝出席者がもっと増えるように。③バプテスマの決心者が与えられるように。牧師・浅海 郁典

2021年03月13日