4/26「口に尊い言葉を」Ⅰコリント1章10-17節①

 挨拶が終わり、パウロは内容に入っていきます。「勧告」とあります。あれっ、と思うかもしれません。「勝手なことを言わず、仲たがいせず、心を一つにして、結び合いなさい」。
 最初の挨拶を見る限りでは、コリントの人々がイエスへの信仰が与えられ、言葉も知識も豊かにされましたねー、と喜んでいるのに、ここでは反対のようなことが記されるのです。
 でもね、ここらあたりの順序というか、語り方はとても大事なのです。まず、感謝を語ること。人間関係でも、祈りでもそうです。祈りをするときにも、まず、神さまから与えられていることを感謝し、表明することが、人間の心を整えていくのです。
 人間に対しても、たぶん、多くの方はそうされると思いますが、まず「この前ありがとう」とか「とってもよくなったね」など、感謝や喜びを語ることです。
 人間っていうのは、あんまり人のことを誉めるのは楽しくないようです。どちらかと言うと、悪口のような方が楽しいのです。
 「噂」という漢字があります。この漢字は「口」に「尊」と書きますので、すぐれたこと、よいことを口にするべきなのでしょうが、だいたい「噂」というのは、人の良くない点や、過ちや、失敗などが多いし、「悪い噂」はとてもよく広がるのです。
 それはさておき、まず、良い点をほめ、感謝することが大事。ただ、注意すべきは、せっかく「良い点」を語っても、そのあと、「でもね、それはいいんだけど」と言って「悪い点」を挙げると、それまでの「良い点」を否定します。言い方としては「それら良い点があるし、あと一つここを変えたら本当にすばらしい」というような言い方が望まれるでしょう。

 おっと、今日はもう時間がなくなりました。所沢キリスト教会から「所沢通信」がファイルや郵送等で送られている方は、その聖書箇所を読み、メッセージを読んでお祈りください。ゴールデンウィークに入ります。人との接触はなるべく避け、コロナ感染の収束、医療関係者の方々や、ご苦労されている方々、苦しむ方々の上に主の幸いと導きがあるようにと、心こめてお祈りいたします。

<日本バプテスト連盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 北海道バプテスト連合。北海道にあり、日本バプテスト連盟加盟の16教会で構成されています。祈りの課題は以下です。①北海道で暮らすすべての人の生活が護られるように。②主任牧師不在の教会の歩みのために。③先住民族を覚えて。会長:田森茂基(旭川教会牧師)

2020年04月23日