4/17「新しい職務への招き」ヨハネ福音書21章15~19節

 主イエスが自ら用意された食事を食べた後、よみがえった主イエスはペトロに語りかけ、これからペトロが行うべきことを示されます。ここではペトロだけとの対話が記されていますが、私は多分、その後、ひとひとりの弟子に語ったことだろうと思います。そして今日の箇所は、私が「献身」(「献身」はいろいろな意味がありますが、ここでは牧師や伝道者として、その働きを専らするという決意)する思いへと促された聖書箇所です。イエスさまが「シモン」と古い名前(「ペトロ」はイエスが「あだ名」としてつけた名前)で呼ぶ時は、とても大事な時であり、ペトロの人生すべてに関わるような出来事を語る時です。「他の弟子より自分を愛するか」、ここでは、ペトロが「私は他の弟子がつまづいても決してつまづきません」と言った言葉を念頭に語っています。そして、主イエスはそれを三度繰り返す。ここにもペトロが三度主イエスを知らないと告白したことと結びついています。ペトロの思いを確認し、そして、主イエスは「私の羊を飼いなさい」と職務を与えました。もちろん、「私の羊」とは、この世界の人間のことです。主を「愛する」ことは、主が愛される人間を愛することであり、人々の最善と幸いを祈り、ひとりひとりが主と出会うことへと導く働きなのです。神を愛することは、人を愛することで証明されるのです。その働き、愛の働きは決して楽ではなく、将来的には自分が思わない、願わない道があることを示します。「献身」とはそのことを含みます。もはや自分が喜ぶように、自分が好きなように人生を目指すのではなく、神の思いを実現することを第一にするのです。難しいことだとドラ牧師も感じます。牧師として歩んで30年余、己の弱さ、罪深さを示されるしかないような日々。でも、この箇所に立ち返って、思いを新たにしていきたいのです。

<日本バプテスト連盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 新田辺バプテスト伝道所。京都府京田辺市東古森85-1で活動されているようです。大津バプテスト教会の伝道所です。この教会はあまり知らないので申し訳ないのです。祈りの課題は以下です。➀新しい求道者が与えられますように。②教会の伝道の働きが祝福されるように。③教会の経済的必要が満たされるように。牧師:永藤 裕幸

2020年04月16日