8/17 出エジプト記4章10-17節 「共に担う存在を与える主」

 主なる神はモーセをリーダーとして選び招きますが、モーセはなかなか引き受けません。モーセは「自分は口が重く、弁も立ちません」と。教会の奉仕でも、当方が能力ありと考え、お願いする場合がありますが、応えてくださらない時もあり、その理由は様々です。まぁ、私も少年時代は他人の前でしゃべるのは苦手でした(今も苦手ですが)。でも主は力を与えて下さるし、加えて新たな提案をします。兄アロンは雄弁なので、一緒に力を合わせてやればよいと。静かな人、おしゃべりな人、人前が苦手な人、それぞれです。でも異なった能力、不足を互いに補いあうのが教会。自分一人ではなく、主はあなたを助ける者があることを教えてくださるのです。だから恐れないで。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 日本バプテスト連盟 朝霞キリスト教会。朝霞市根岸257-1にあります。この教会で何十年も牧師としてたてられている江川博和牧師は90歳を超えてなお、日々その働きをされています。江川牧師の長年の活動には特筆すべきものがたくさんあります。戦後、朝霞には米軍基地がありました。そして、日本人妻と結婚した米軍関係の中で、最終的に母子を残し捨てて、米国に帰られる方もあり、そのようなお子さん、多くは経済的困窮の中にありましたが、それらの子どもたちを幼稚園で引き受けていきました。また、「自閉症児・情緒障害」の子どもたちに早くから目を向け、学びをし、専門的に受け入れる施設をつくりました。これは日本でも大変先進的な取り組みであり、全国から注目されました。また「9条の会」の地域での代表者となり、平和を訴えたのです。幼稚園には当然、近所に住まわれている方々のお子さんもきます。卒園生の中には故本田美奈子さんもおられ、本田さんが闘病生活の中で"Amazing Grace"を歌ったのがCDにも入っておりますが、本田さんの中に、子どものことから親しんだ讃美歌や祈り、平和をつくる願いを強く覚えて「ミスサイゴン」等に出演されたその、通奏低音として幼児期の聖書やイエスさまとの出会いがあったと思います。そのような教育や社会貢献の功績はこれからも注目されていくでしょう。一方で教育や「しょうがい」者、困窮者に関わることはそれだけで大きな力が必要で、教会形成としては後手になってきたことは否めません。もっと共に担ってくださる人材を求めていけばよかったと思いますが、何より江川牧師のお働きを大変尊敬している私です。祈りの課題は以下です。①高齢者の方々のすこやかな生活を。②白百合保育園の用事の成長のために。③自閉症児、障害児の施設のために。 牧師・江川 博和

2020年08月17日